Monthly News Letter

銀座柳画廊と作家の関係

画廊と作家の信頼関係が問われる最も大切なイベントの一つに個展があります。
銀座柳画廊が創業以来、定期的に開催している「岡野博展」もその一つです。

銀座柳画廊では、ご縁があって良好なお付き合いをしている作家で、個展をしていただきたいと社長が判断をした方へのお声掛けが始まりとなるケースが多いです。
作家の方は懸念事項を解消したうえで、開催するかを判断します。懸念事項はそれぞれの事情で違っていますが、話し合いで一つ一つ解決して行き、最終的にはお互いの信頼関係で開催が決まります。個展に必要な作品点数を揃えるのに何年もかかる作家もいますが、開催することが決まったら、その時点から作家も画廊も準備に取り掛かります。

画廊は普段から作家と連絡を取り、制作の進行状況や健康状態の把握、また心配事や問題の解決などにも努め、時にはアトリエを訪問して親交を深めたり取材を行うこともあります。
額縁選びや額装は、作家自身がする場合と画廊がする場合がありますが、岡野博先生は額なしの展示を続けています。

展覧会が近づくと担当スタッフが案内状や作品集を製作し、皆で発送したりお客様へ直接手渡ししたりします。近年はホームページでの告知だけではなく、動画も使ったSNSでの発信などにも力を入れています。
などと紹介すると私が全てに係わっているようですが、多くの作業は若いスタッフが中心にやってくれています。

こういった過程を踏んでようやく展覧会になりますので銀座柳画廊と作家は一蓮托生、一人でも多くのお客様に展覧会を見ていただくことが共通の目的となります。
その中でお客様に作品を購入いただく行為は、作家と画廊の努力が認められた証ですので、作家にとっても画廊にとっても最も嬉しい瞬間になります。

いよいよ準備をしてきた「長縄眞兒展」(7月3日→12日)が始まります。
一人でも多く皆様のご来場を、スタッフ一同こころよりお待ちしております。

Author:
内田 繁弥
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