Monthly News Letter

還暦を迎えて思うこと

皆さんも同じように感じておられると思いますが、本当に自分が還暦を迎えるとは思っていなかったので、まだ実感がわかないというのが実情です。
自分が還暦になってみるとあっという間の60年だったということです。
振り返ってみると、素晴らしい女性と結婚して喧嘩しながらも仲良く円満です。可愛い娘がもうすぐ26歳で外の企業で仕事も頑張ってくれています。
まじめで努力家の社員にも恵まれ、みんな画廊を良くするために一生懸命働いてくれています。
多くの尊敬する友人やお客様や同業者様や画家の先生方に支えられ、何とか今まで画廊をつぶさずにやってこれました。
このことは本当に皆様のおかげでそれ以外の何ものでもありません。私はこんなに幸せな還暦を迎えられたことに感謝し、多くの周りの皆様と知り合えたことを
本当に運が良かったと思っております。
還暦は単なる通過点であるとも思いますが、いろいろ考えさせられるいい機会でもあると思っております。
今後とも少しでも銀座柳画廊を良くしていきたいし、日本の美術業界全体を良くしていきたいという気持ちが大きくなりました。

銀座柳画廊でご購入される方の満足度をいかに高くするか。どのようにすれば、日本で美術品を購入する楽しさを広めることができるのか。日本における美術品の各家庭の普及率をどれだけ高められるか。日本人の意識の中で美術品を贅沢品から必需品に変更することを早い時期に改革していきたいと思っています。
コロナの終息とともにこれからは急速にグローバル化が進み、海外の方との会話では必ず美術の話が出てきます。いくら仕事ができても自分がどのようなアートが好きで自宅にはどのようなアートを鑑賞しているくらいの話ができないとなかなか外国の方とは親しくなれないと思います。
最近では日本でもアートの話をする方が増えてきました。そろそろ日本でも文化芸術が大事であるという雰囲気になってきたのかもしれません。
還暦を迎える前からいろいろ思案しておりますが、人生はあっという間に終わりそうに感じております。
ですから、この後の人生の過ごし方を大切にしていきたいと思っております。

Author:
野呂 好彦
Monthly News Letter