Monthly News Letter

美術の仕事

今年も早いもので半年が過ぎようとしています。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

私たち画廊の人間は、美術とともに仕事をさせていただいておりますが、画廊によって仕事の仕方は全くと言ってよいほど
違うものだと実感しています。
今年は銀座柳画廊が創業して29年目の年となり、来年の30周年に向けての準備をそろそろはじめようかという所です。

私事になりますが、画廊とは全く無縁だった自分が美術に関わるようになって29年たちます。
本当に人とのご縁の不思議さに驚いています。私は美術を通して、人間というものを学んでいると実感しています。
世の中がどんどん便利になっていくなかで、美術の果たす役割について考えることがありますが、決してAIに
とってかわられることはないと心の底から信じています。

よく、AIでゴッホ調に絵を描いてとインプットすると、ゴッホのような絵をAIが描いてくれて、その絵が売れたりするという
報道を目にします。それで、美術の仕事がなくなると言われることがありますが、そんな薄っぺらい仕事ではありません。

私は17年前にロータリークラブに入会し、今もロータリアンとして活動しています。長年ロータリアンとして活動していて
学んだことは、仕事というのは有償の仕事と無償の仕事の両方があるということです。
私たち画廊の仕事は、それ自体に無償の仕事と有償の仕事が混在していると思っています。まさしく職業奉仕という考え方を
実践されている画廊さんが、これからは重要な役割を果たすのではないかと思います。

銀座柳画廊もお客様に愛され必要とされる画廊を目指して、今後も地道に活動を続けていきたいと考えています。

Author:
株式会社銀座柳画廊 副社長 野呂 洋子
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