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春の訪れと白日会展 2026.04.01
桜雨の月初めとなりました。
ご無沙汰しております、銀座柳画廊スタッフの加藤です。
美術業界も随分と長くなった私ですが、
白日会の展覧会白日会展も今ではすっかり春の恒例となり、
会期の知らせと共に春の訪れを感じるまでとなりました。
毎度の如くぎりぎりの滑り込み、なんとか終了間際に観覧。
自身の視力の衰えを強く感じつつも、作品から伝わってくる熱意に圧倒され、
楽しみながら廻り終え感じるのは疲労感。
回顧展などにあるひとつの映画を鑑賞したかのような充実感はなく、
頭と心の疲労がぐったりとやってくるのでした。
これは白日会展に限ったことではなく団体展全般に言えることですが、
それぞれ違う作者のモチーフもコンセプトも異なる絵画を、
全て正面から受け止めながら鑑賞することは非常に体力を有する作業とも言えます。
せめて同じモチーフや色合い、または画風で分けてくれたらさぞかし見やすくなるだろうとは思いつつ、
それは他者のコンセプトを絵画に加えることに近しく、作為的に観客の解釈を誘導することは
団体展展示の中立性を欠くことに他なりません。
言い換えれば、画廊や美術館の展示でのお客様へのアプローチやコンセプト作りが
どれほど重要であるかということでもあり、
ストーリー性、またテーマ作りなど観る側へ導きの補助を差し出すことは、
画廊の仕事においても重要な意味をもつことを改めて考えさせられたのでした。
さて銀座柳画廊では昨日より”福永明子展 -あめつち-“を開催中。
5回目を迎える日本画家福永明子先生による今回の個展は、
大作である富士、桜を筆頭に花、人物など30余点を展示しております。
サブタイトル”あめつち”とは天と地の意。
作家の描くこの地に生きる喜び、世界への願いや想いを
肌で感じられる展覧会となっております。
皆様ぜひこの機会にご高覧賜りますようお願い申し上げます。
