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人間国宝 2025.09.01
早速ですが皆さんも「人間国宝」ということばを耳にしたことがあるかと思います。
最近ではヒット映画のテーマにもなり、展覧会のタイトルにもなっていますね。
ただ実際にこのことばの意味を知っている人はそう多くはないと思います。
WEBやAIで何でも検索できる時代ですので私も改めて検索したところ、「人間国宝とは、日本の文化財保護法に基づき指定された重要無形文化財(わざ)の保持者として認定された個人の通称で、正式名称は「重要無形文化財保持者」ということです。
つまり「人間国宝」は通称であり、正式な名称ではないということです。
さて、「重要無形文化財保持者」つまり「人間国宝」となれるのは主に演劇・音楽・工芸技術で特に優れたわざを体得し体現できる人です。
一方、優れた業績をあげた芸術家等の功績をたたえるために設けられた顕彰制度もあり、芸術家等の「人間国宝」に値するのが
「文化勲章受章作家」だと私は思っています。
先日画廊で比較的若いお客様に展示中の作品を描いた画家について説明したところ、「文化勲章」って?という反応でした。
我々は当たり前のように使っていることばですが、考えてみると「重要無形文化財保持者」なんて普段使わないことに気付きました。
そういったことがきっかけで今回のテーマに選びました。
銀座柳画廊では毎年この時期に名品展を開催しています。
この企画は芸術の秋に相応しい巨匠の作品を中心に集め展示・販売します。
ピカソやシャガール、ルノワールといった世界中で人気がある作家をはじめ、国内の美術館に収蔵されている人間国宝クラスの
作家の作品などを中心とした企画展です。
巨匠の作品となると当然数千万円から高額なものは数百億円するわけですが、版画となると数万円から買えるものもあるのです。
今年の「秋の名品展」は9月14日(日)から10月4日(土)の開催となります。
美術館クラスの名品から気軽に買える版画まで幅広く集める人気の企画です。
まだまだ残暑厳しいこの時期ですが、涼しく静かで無料で巨匠たちの作品を見ることができる画廊へ是非足をお運びください。
スタッフ一同みなさんのご来場をお待ちしております!!