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【生誕110年 香月泰男と日本近代洋画展】開催レポート

銀座柳画廊では、今年で生誕を110年を迎える香月泰男の作品を中心に「生誕110年 香月泰男と日本近代洋画展」を開催しております。
本展覧会の見どころをご紹介致します。

香月泰男とは?——————————————————————————————————————————————

1911年に山口県に生まれ、1931年に2年浪人の後、東京美術学校に入学。藤島武二の教室に学び、梅原龍三郎が主宰する
「国画会」に出品を始め、1934年に《雪降りの山陰風景》で初入選を果たす。
卒業後は、北海道の中学校で1年半ほど美術教師を勤めた後、山口県立高等女学校に転任。その後、第3回文部省美術展覧会で特選を受賞。

1943年に応召、旧満州ハイラルへ配属される。終戦後は、多くの日本兵とともに捕虜としてシベリアに抑留。
収容所では労役を課され、冬季には気温がマイナス30度を下回る日もあり、十分な食糧もない中で、過労と栄養失調により多くの兵士が命を
落としていった。収容所での日々や亡くなった仲間の顔は香月の記憶に強く残り、この経験から香月泰男の代表作となる<シベリアシリーズ>の
構想が生まれる。

そして1947年に帰国が決まり、山口県の三隅の実家に帰還。まもなく、美術教師に復職。香月は学校での授業のかたわら、精力的に作品を制作。
画商・福島繁太郎氏の勧めで、1956年に半年間のヨーロッパ旅行に出発。中世の絵画や彫刻に出会う。特に彫刻にある陰影の強い顔は、
<シベリアシリーズ>独特の「顔」の表現を生み出すきっかけになる。帰国後、本格的に<シベリアシリーズ>制作を始める。

1960年に美術教師を退職し、画業に専念。作品を次々と発表し、国内外で個展を開催。油彩や水彩の作品のほか、窯元に出向いて萩焼への絵付けや
木材などの廃材を用いて「おもちゃ」などを制作。この「おもちゃ」シリーズは、サーカスの人形や動物など香月の遊び心溢れた作品が多い。
その後も、ギリシャ、モロッコ、スペインなど海外への取材旅行へ出かける。
1974年、自宅にて死去、享年62歳。アトリエには、最期まで描き続けられた作品が遺されていた。


本展覧会の見どころ—————————————————————————————————————————————

今回の展覧会は、香月泰男の代表作である<シベリアシリーズ>の関連作品、そして魚や野菜、草花など色彩豊かに描いた作品の他、香月自身が絵付けを施した陶器作品など、香月泰男の魅力が十分にお楽しみいただける展覧会でございます。

今回メインで取り上げております、香月自身のアトリエを描いている《机の上》は、シベリアシリーズの特徴でもある黄土色の背景に黒色の重厚な画風になる前の珍しい作品でございますので、是非ご覧くださいませ。

また、香月泰男の作品の他に、日本近代洋画を代表する巨匠たちの作品もご用意しております。
中でも特に、西洋美術の手法を日本に伝え、日本の近代洋画の先駆者の黒田清輝の貴重な油彩作品を展示販売しております。

見応えのある展覧会になっておりますので、是非皆様お越しくださいませ。

香月泰男が絵付けをした鉢や皿

展覧会詳細
生誕110年 香月泰男と日本近代洋画展
開催場所:銀座柳画廊
開催期間:11月7日(日)〜 30日(火)期間中無休
     平日 10時〜19時 土日祝 11時〜18時
詳しくは展覧会ページをご覧下さいませ。

神奈川県立近代美術館 葉山でも「生誕110年 香月泰男展」を開催しております。
詳しくはこちら

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