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  • 喜多尾ボンタン礼子「アリとセミ」

油彩

10F (53 × 45.5cm)

2018年

イソップ寓話「アリとセミ」の中に静物画を合わせた独創的な作品です。

「アリとセミ」
冬のある日の事です。アリたちは貯めてあった穀物が湿ったので、家の外で乾かしていました。そこへ、お腹を空かしたセミがやって来て、
「何か、食べ物を下さい」と、頼みました。
アリたちは、「あなたは、どうして夏の間に、食べ物を蓄えておかなかったのですか?」
「ひまがなかったのです。きれいな歌を歌うのに忙しくて」
アリたちは、せせら笑って言いました。
「なるほどね。しかし、夏の間、歌を歌っていたのなら、冬は踊りでも踊ったらどうです」

このお話しは、つらい目や危ない目に会うのが嫌だったら、どんな時にも、いざという時の備えをしなければいけないと教えています。