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 ニ ュ ー ス

・岡野 博先生 アトリエ訪問

(文責:武方英恵 2004年2月)

房総半島の平野が続く。 広い大地を感じさせる街の一角に岡野先生の御自宅がある。愛犬ミューちゃんをはじめ、優しい御家族と共に、外国の家具や白い窓でいっぱいのアメリカのカントリーを思わせるお住まいで暮らされていて理想を絵に描いたようなホーム スィート ホームというのが第一印象である。 奥様のフランス仕込みの手料理で前菜からデザートまでおもてなしをしていただいた。 

食卓のまわりの壁には岡野先生のお嬢さまを描いた作品や新作など数々の作品が掛けられている。 そんな色とりどりの作品に囲まれ、美味しい御馳走に舌鼓を打ちながら、取材の仕事中とはいいつつ幸せな気分になってしまった。





アット ホームな団欒の後、アトリエを見せていただいた。
先生のアトリエは2階に位置し、特注で数を増やした西洋に見られるおろし窓から、また3階の屋根裏から自然光を充分に取り入れている。広いアトリエなのだが、制作中の作品がアトリエの壁にところ狭しと掛かっている。 大きなキャンバスは床直接に立てて何枚も置かれており、また屋根裏に続く梁のうえに棚をつくり、そこにも作品が立て掛けてあった。 よくみると作品のモデルとなった木製の模型飛行機が無造作に釣り下がっていて、先生のお住まいの雰囲気に同調しているようである。

Q. 先生、描きかけの作品はどのくらいあるのでしょうか。。
A. 50枚くらい。

Q. 50枚もあるのですか。 どこに何があるのかわからなくなったりしませんか。
A. それはないよ。 もちろん全部どこにあるのか把握してます。

窓の傍に置かれたイーゼルには何も置かれていなかった。

Q. ここに、作品を1つ1つ持ってきて描くわけですね。
A. そう。色の乾き具合などによって描くローテーションがあるので 自分なりにきめて制作してます。

Q. 先生、すごいMDの数ですね。
A. クラシックが好きで、ラジオから音楽祭の録音をしたんです。

絵を描くときには、まず音楽の選曲からするそうである。 先生がこの時御自慢のステレオで音楽を掛けてくれた。オペラだった。 普段かけているというそのままの音量ということだったのだが、かなりの大きさだったので話し声が聞こえない程である。

Q. 先生はオペラがお好みなのですか。 好きな作曲家はいらっしゃいますか。
A. オペラも好き。 特に、賑やかないろいろな音質が入っている交響曲が好き。 ワーグナー、マーラーは大好きです。

気分がのって高揚することもあるという。 天井が高いアトリエで交響曲にのってはけの絵筆を忙しく振り動かす岡野先生が容易に想像できた。

Q. 最近描いてみたいなと思うものは何でしょうか。
A. ぱっと自分の中にでてきたもの、響いてきたものを描いている。今は鳥が空に羽ばたいていく感じに心ひかれている。やはり自然がよいです。

Q. 去年はどんな1年でしたか。そして今年はどんな年にしたいですか。
A. 去年は個展があって、そのあと空白の時間というものがありました。 プライベートでもいろいろな行事があって文字通り多忙な年でした。 今年になってやっと落ち着いてきたかんじです。 今年は来年の個展に向けて吸収する時です。 先になにかをこうしようと決めて雁字搦めになることなく自分を空白の状態にし、その余白いっぱいに思い付いたり考えたりしたことを吸収し自分をみつめ直すことを通じて制作にむかう。 今は爆発するのを待っているような時です。

Q. 次の個展ではどんな作品がみられるのでしょうか。
A. 今は山形に取材の為にいってきたこともあってりんごの木など自然を中心に描いている。 だからといって何を中心に描くかはわからない。 その時その時自分を見つめ直して正直に描きたいもの、自分に描かせるものをかくから。

Q. 人物を描くこともあるでしょうか。
A. それもわからないけれど、人物も描くかもしれないです。

それは、見てのお楽しみということにしましょう。今日は長々とインタビュー有難うございました。



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